【ここからはじまる物語。】

佐々木蔵之介さん

京都、神戸、大阪からはじまった役者物語

佐々木蔵之介さん

中井貴一さんとのダブル主演でも注目を集める映画「噓八百」が、1月5日から公開される。商人の街であり、千利休ゆかりの地である堺を舞台に、さえない骨董コンビが一攫千金を狙って仕掛ける一発逆転の大勝負。新春の初笑いにぴったりな、極上のお宝コメディに仕上がった映画について、そして役者人生のスタート地となった関西の思い出など、佐々木蔵之介さんにお話を伺った。

前編 後編

役者人生がスタートした神戸大学生の頃

神戸は学生時代の思い出が詰まった街ですね。大学の1年目は京都の実家から通っていました。大宮駅から阪急電車に乗って、十三駅で神戸線に乗り換えて六甲駅まで。でも、やっぱり京都からは遠いので、途中からは阪急岡本に住むようになりました。その頃は、休日には三宮によく出掛けました。阪神元町駅近くの南京町にもよく行きましたし。学校のある日は、大学最寄りの阪急六甲駅の周辺。演劇サークルのみんなと部室で稽古して帰るときに、阪急で帰る人もいれば阪神の人もいる。それで、いちばん大学つまり山側に近い阪急六甲駅の定食屋とかでみんなで食べて帰っていましたね。ただ、当時足繁く通った店が閉店してしまったのは残念です。
大学の頃は、授業に出たり研究室に行くよりも、部室に行っているほうが多かったです。学生会館というのがあって、会議室を借りて稽古したり、ベランダで発声練習したりしていました。当時の部室は神戸の震災後になくなってしまったので、学生会館は大切な思い出の場所ではありますね。

Data

南京町HP

横浜、長崎と並ぶ日本三大中華街の一つ。食事や買い物はもちろん、界隈にあふれる中国風の意匠を見て歩くだけでも楽しい。

南京町
交通
阪神 元町駅下車徒歩約5分
阪急 神戸三宮駅下車徒歩約10分
神戸市営地下鉄海岸線 旧居留地・大丸前駅下車徒歩約2分
住所
神戸市中央区栄町通1-3-18(南京町商店街振興組合)
電話
078-332-2896
営業時間
店舗により異なる
定休日
店舗により異なる

大阪時代の拠点は新大阪や梅田あたり

大学卒業後は広告代理店に勤めました。その2年半の会社員時代も、大学生のときに旗揚げから参加した劇団の活動は続けていました。会社は新大阪で、劇団の事務所は阪急の中津駅近く。会社終わりに行くのは梅田とか、キタがほとんどでしたね。
当時よく通ったのは、新大阪の会社近くの「ファンファン」。四川陳麻婆豆腐がおいしかったなぁ。新大阪センイシティーの地下にあった「力餅」のカレーうどんもよく食べました。今は同じ新大阪で移転したみたいですけど。
そういえば会社員の頃、堺方面にはよく行っていたんですよ。関西国際空港の開港イベントの準備に携わっていましたから。ですから結構ラピートにも乗ったりしていましたね。ただ、関空が開港する前に会社を辞めてしまったんですけど。

Data

中国料理 璠房(ファンファン)HP

ファンファン名物の四川陳麻婆豆腐小900円、大1,280円は、香辛料を効かせた絶品の辛さと旨さがクセになると人気を集める。

中国料理 璠房(ファンファン)
交通
大阪市営地下鉄御堂筋線 新大阪駅下車徒歩約8分
住所
大阪市淀川区宮原4-3-9 アザドビル3F
電話
06-6392-3104
営業時間
月~金、祝前日:11:30~15:00 (14:30 L.O.)、17:00~23:30 (料理22:30 L.O. ドリンク23:00 L.O.)
土・日・祝:11:30~15:00 (14:30 L.O.)、17:00~22:00 (料理21:00 L.O. ドリンク21:30 L.O.)
定休日
不定休

Data

力餅 麺の香(ちからもち めんのか)

わざわざ遠くから食べに来る客もいるほど人気のカレーうどんの店。出汁が効いて辛すぎない、さらさらのカレーうどんは780円。

力餅 麺の香(ちからもち めんのか)
交通
大阪市営地下鉄御堂筋線 新大阪駅下車徒歩約5分
住所
大阪市淀川区宮原4-1-45 新大阪八千代ビル1F
電話
06-6394-3718
営業時間
11:00~14:30(L.O.)
定休日
日・祝日

面白いほうがいい、面白ければいいよという、
関西の仕事は楽しい

関西での仕事というのは、自分にとってネイティブな言葉である関西弁を使えることに、ありがたいなぁと思います。関西弁だと、ニュアンスや感情をまるごと出したりできるので。そして、それは楽しいし、何よりも関西弁というのは、普通のやりとりが掛け合いみたいに聞こえてしまうところに面白さとか、暖かみ、親しみを感じる。そういうところがいいなと思うんです。あと、関西の現場では、仕事始めましょかというときにも世間話が盛り上がったりしてなかなか始まらないということがありますが、そういう環境も楽しいですよね。余白というか、遊び、のりしろのような部分をすごく大事にしているし、そういうところから何かが生まれるというのが関西の気質かもしれませんし。面白がる。面白いほうがいい。映画「噓八百」でも、嘘を盛った方が“おもろいよ”という、そこが関西の面白いところなのでしょうね。

前編 後編